· 

サンクコストを理解するー長期投資に重要な考え

既に使ってしまった費用(リソース)を

サンクコスト(埋没費用)と呼びます。

 

埋没費用(まいぼつひよう、sunk cost)とは、事業や行為に投下した資金・労力のうち、

事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のことサンクコストともいう。

ウィキペディアより

 

有名な事例は『コンコルド効果』とも言われている

超音速旅客機コンコルドの商業的失敗があります。

 

コンコルドの開発に時間とお金を費やしてしまったので、

赤字になっても何十年も就航を続けて

赤字を垂れ流し続けてしまいました。

結局、墜落事故が起こり、それをきっかけとして

止めることが出来きました。

 

要は

今まで努力や労力がもったいないから、

今更止めることが出来ないという誤った判断

人はしてしまいがちになる

ということです。 

サンクコストの2つの側面

サンクコスト(埋没費用)の誤謬には

2つの種類があります。

 

①過去の投下リソースを惜しんで

 今のスタンスを継続し続けてしまう。

⇒コンコルドの事例ですね。

 

②過去の投下リソースを合計して

 収支を計算することで止めてしまう。

 

⇒例えば、総投資額1,000万円のプロジェクトで

 既に900万円を投資した時点で、

 リターンが800万円しかないことが判明したとします。

 プロジェクトで全体で見れば、

 200万円のマイナスですからやるべきではないです。

 しかし、既に900万円を投資してしまった訳ですから、

 この時点で考えると

 これから100万円投資して、800万円のリターンがある

 プロジェクトになります。

 同じ100万円の投資で800万円より大きなリターンが

 見込める案件がない限り、このプロジェクトは

 続けるべきという判断が合理的になります。

 

つまり、過去の投下リソースは無視して

これからどれだけ投資してどれだけのリターンが見込めるか

今後の事だけ(未来の事だけ)にフォーカスして考える

ということが合理的だということです。

 

このサンクコストの罠は

ベテランの経営者や投資家でも

とらわれてしまうほど

強いものです。

 

常に合理的に計算できるようにしましょう。

ブログ村に参加しています。

よろしかったら、

下記、クリックをお願いいたします。